わたしが、白だったり、黒いシンプルな背景で女性を撮り続ける理由。
それは、誤魔化しがきかないからです。
さらに、衣装も割とシンプルなものを好むのも
「その人」をうつしたいなと思うから。
昔は、スタジオ撮影ではなく
自然光撮影(ストロボを使わない撮影)だけを行っていました。
オシャレなハウススタジオ なんかをレンタルして、
写真にうつるお稽古もやってましたね。
それが、HANANINGEN KYOTOでスタジオ撮影をするようになり
敬遠してたスタジオ撮影にハマっていったのです。
少ないスペースで、工夫次第であれこれできる楽しさ。
「その人そのもの」を撮る楽しさと難しさ。
背景に頼れないところとか
キュンキュンします。
わたしが今撮りたいのは、
オシャレな背景じゃなかったわけです。
背景、邪魔なんです。
もちろん、ステキなハウススタジオ での自然光撮影も楽しいですよ。
たぶん、背景紙だけのスタジオ撮影って、より緊張感あると思うんですよ。
ライトが自分の方を照らしていて
頼れるもの(背景、家具)が他にないから。
その緊張感の中で生まれたものを
たくさん見てきたから。
もうちょっと続けたいな、と思う。
自分だけが見つめられる瞬間って
そんなに多くないと思うんです。
それも体感して欲しい。
恥ずかしくっても、緊張してても、こわくても
なんでもいいんです。何回でも言いますけど。
昔、部屋の片隅で撮っていた、
花の撮影と同じです。
ただただ、目の前のものに夢中になりたい。
その美しさを、感じていたい。
自分を誤魔化してばかりの人も、
たまには、こんなんもいいんじゃないでしょうか?
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