『こんなに褒められたん初めて!』
『一年分褒めてもらった〜』
と、よく撮影にこられた方に言われます。
わたしが写真を撮ってるところを見たことのない人はわからないかもしれませんが
撮影中やメイク中、よく褒めます。
いいところを探して、めっちゃ褒めます。
大体の方が、自分の粗探しが得意で、
自分に厳しいことはわかっているので
「ない」を見つめるんじゃなくて
「ある」を見つめていたいなと思ってます。
いいところ、魅力的なところ、ですよね。
本人が、「そんなん初めて言われた」とか
「そんな風に思ったことない」って言ってても
関係ないんです。
ただそう思ったから、そこが素敵だと思ったから伝えている、それだけです。
わたし自身、粗探しは相当得意でした。
だいぶマシになりましたけど、今でもクセでやりますよね。
数年前までは
他人のことまでとやかくジャッジしてましたよ。
芸能人の整形ネタとか、太っただ痩せただ、劣化しただ老けただ
そういう記事を見ては
知らん人たちにめちゃくちゃ叩かれている様子を無表情に見つめてました。
こうして
芸能人やモデルではない女性を撮り続けていくと
「美」ってなんだとか
「魅力」ってなんだって
考えるわけです。
で、いつまでも他人を批判しているところにいると
いつまでも自分が苦しいし
他人の外見であーだこーだ言うということはつまり
自分にそのまま全部跳ね返ってくることに気づいたんです。
他人にナイフを向けて攻撃しているようで
全部それは自分に向かっていた。
おそろしいです。
他人に向けている時点で、十分怖いのに
死んでいくのは自分でした。
で、また
自分に厳しすぎると
他人まで厳しく見てしまうんですよね。
自分の老化を許さなかったら
他人の老化を攻撃し始めるんですよ。
「私なんか私なんか」
っていい続けてると
いつまでも苦しい世界で生きなければならない。
「まぁいっか」
と、ふわっと自分を許せるスキマが
自分の世界を優しくするのだと
今はそう思ってます。
だから、自分のために自分の写真を撮る。
探しまくったアラは
そのままにせず
出汁をとって美味しくいただく。
そのようにして
免疫力を上げていくのです。(何の話
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