たった一枚の写真で、人生が変わってしまった女がいます。
わたしです。
ハタチの成人式の前撮りの、お相撲さんみたいな写真で
「わたしって、こんなもんなんだ」
と思い込み、自信を失いました。
それ以降、「写真」と言えば、自分のアラを探す道具となり
傷つきたくないから極力うつらないようにし
うっかり写ってしまったものならば
細かいところまで粗探しをし、
「わたしってブスだな」と呪いをかけてきました。
そんなわたしは今、プロのモデルなどではない、
特別ルックスの魅力が群を抜いている特殊性を持った方ではない
「一般の人」を対象に写真撮影の仕事をしています。
さらにいうと、「写真の苦手な女性」対象です。
累計20万枚を超える写真を撮影してきて思うのは
女性は、一瞬で別人になれるんだな、ということです。
女性は、整えると輝きだします。
髪の毛を、眉毛を、少し整えるだけで、一気に垢抜け
そんな自分の姿を見ることで、表情も顔色も変わります。
ほんの少し整えるだけで、女性は変わる。
だけど、なかなかその「ほんの少し」を変えることができないのです。
その原因としては、「わたしはこんなもん」という根深いイメージを持っていることと
慣れ親しんだ外見を変えるのには、勇気がいることです。
そして、正しい「写真」との向き合い方を、誰もが知らないからです。
写真は、ただ自分の姿が映るものではありません。
自分の思い込みや、勘違い、自分に対する評価、その時の気分、つまり、あなたのマインドがうつります。
写真の9割は、あなたのマインドがうつっているのです。
なので、正しく写真に写り、写真との向き合い方を知れば、写真の見方が変わります。
そうすることで、根深い思い込みが一瞬でなくなり、凝り固まった自分に対する思いが緩みます。
緩むと、それまで見えてこなかったものが見えてきます。
どうしても出せなかった勇気が出せたり、見える世界が変わるのです。
さらに、写真の使い方として、「未来を先撮り」することもできるのです。
今は違うけれど、本当はこうなりたい、ああなりたい、その思い通りのイメージで、今の自分で写真にうつる。
そうすると、それが羅針盤となり
あなたを理想の未来へ連れて行ってくれるのです。
それどころか、想像を超える世界を見せてくれるのです。
写真の中に、自分の無限の可能性を見出せるのです。
たった一枚の写真で、人生は変わるのです。
良くも悪くも、変わってしまうのです。
2000名を超える女性の撮影に携わってきて思うのは
あまりにも、自分の写真に対して、「かんちがい」をしている方が多いということです。
どうせ写真にうつるなら、人生がもっと豊かになるような、自分のことがもっと好きになるような、そんな写真との関わり方をしてほしいと願っています。
写真に生かされてきた人生だからこそ、かつての私のように、写真で不幸になってほしくない。
自分にがっかりして、勝手にあきらめて生きてほしくない。
コンプレックスの言いなりになって生きてほしくない。
どんな人にも、魅力はある。
他の誰の魅力の中にも、あなたの魅力はないんだ。
他の誰とも違う自分の中に、探すんです。
雑誌やテレビに惑わされて、自分を小さく見せないで。
写真は、モデルや芸能人だけのものではない。
もっともっと、自分を表現してもいい。
自分のことを大切にして、愛せる人がもっと増えますように。
みやび
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